江戸幕府の『持続化給付金』/プロレスと格闘技の境界線【神田明神・明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」】令和三年第2回開催レポート

神田明神様の文化事業の一つ現代の寺子屋「明神塾」。ウィズコロナ時代に、現代人が新たな生活様式に踏み出すためのヒントを江戸の社会に探るシリーズ「未知の時代を歴史に学ぶ」第2回を開催しました!

先生方、参加者の皆様とともに正式参拝をした後に、会場の文化交流館地下一階に移動しスタート。

第一部は、神田明神資料館で現在開催中の『佐山武道〜初代タイガーマスクの武道精神と日本文化〜展』の関連企画として、スポーツライター 布施鋼治様から「プロレスと格闘技の境界線」をテーマに。エンターテインメントである「プロレス」とリアルファイトである「格闘技」の境界線が、なぜ日本では曖昧なままだったのか?日本の興業格闘技の歴史や、強さにはピークもあれば賞味期限もあるといったお話をいただきました。

第二部は安藤塾長から「江戸幕府の『持続化給付金』をテーマに。松平定信が創設した江戸町会所は飢饉時に米を給付する機関でしたが、感染症が流行した際にも生活支援として御救金や御救米を給付したという、江戸幕府による七分積金、『持続化給付金』のシステムについて具体的にご紹介いただきました。
病気や怪我、大火、感染症や飢饉などによって困窮した町人を対象に、町会所に申請すると生活支援として米や銭が即日か翌日には給付されたその背景やシステムについてうかがい、歴史からコロナ禍の今を生き抜くヒントをいただきました。

お集まりくださった皆様、布施様、安藤塾長、神田明神関係者の皆様、ありがとうございました‼️

6月といえば、夏越大祓式。境内の茅の輪に、今年も半年が経過しつつあることを改めて感じました。そして先生や神職の皆様と来年についてのお話、今後の神社の事業についてのお話もでき、コロナ禍の不安な時世ながら、歴史に学び、未来への希望、良い変化の兆しも感じられる私にとっても大変豊かな時間となりました。

次回の明神塾は明神塾は7月10日(土) に開催予定です。
第1部は、NHK出版編集局長の大加章雅氏をゲストとしてお迎えし「『史実』から『ドラマ』へ 〜大河ドラマ制作の過程~」をテーマに。
第2部は、滝口塾長より「疱瘡と江戸庶民信仰」 をテーマにお話いただく予定です。
単回でのご参加・直前のお申込も受け付けております。また、オンライン受講も可能ですので、よろしければお申し込みください。

神社を江戸をもっと身近に感じてみませんか❓
皆様のご参加、お待ちしております!

▼詳細・お申込はこちら
https://edocco-studio.com/myoujinjyuku2021/

■明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」

第3回 7月10日(土)
 第1部「『史実』から『ドラマ』へ 〜大河ドラマ制作の過程~」 大加章雅氏(NHK出版編集局長)
 第2部「疱瘡と江戸庶民信仰」滝口正哉先生
第4回 9月11日(土)
 第1部「江戸っ子が愛した魑魅魍魎 ―お化け浮世絵の世界―」山本野理子氏(浮世絵研究家、美術史家)
 第2部「種痘の普及と西洋医学の台頭」安藤優一郎先生
第5回 10月9日(土)
 第1部「キュアとケア 現代医療と伝統医療における多様性と調和」 稲葉俊郎氏(軽井沢病院医師・医学博士)
 第2部「幕末のコレラ騒動」 滝口正哉先生
第6回 11月13日(土)
 第1部「江戸勤番侍の食生活」安藤優一郎先生
 第2部「麻疹流行とはしか絵」滝口正哉先生

■開催時間
10:00 受付 / 10:15〜 昇殿参拝
10:25 ~ 11:25 第1部 / 休憩 / 11:30 ~ 12:30 第2部
会場:神田明神 文化交流館B1
受講料:3,500円



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