月別アーカイブ: 11月 2018

江戸の水産物【神田明神「明神塾」江戸の美と匠の世界】2018年度第6回開催

今年で21年目となる神田明神様の歴史ある文化事業 明神塾 「江戸の美と匠の世界」を学ぶシリーズ企画。「江戸の工芸」「音楽」「服飾」「娯楽」「蕎麦」文化に続く今年度第6回「江戸の水産物」を開催しました!

正式参拝後、


前半は、「江戸の水産物〜将軍と魚市場」 をテーマに安藤塾長から将軍の食膳にのぼった水産物の調達システムなど、知られざる江戸の水産物文化についてのお話を。1日に千両も落ちると称されたほどの活況を呈し、水産物の江戸城納入という大きな役割を担った日本橋の魚市場の誕生と発展、江戸の巨大都市化に伴い水産物の需要が拡大し漁業の大規模化が進み漁法が発展していった経緯、その一方で水産物の枯渇をうけ養殖が進んだこと。将軍の食膳にのぼった魚介類についてなど…。

後半は、ゲストとして山本海苔店 代表取締役副社長 山本泰人氏をお迎えし、

海苔や山本海苔の歴史、海苔にまつわるここただけのお話をじっくりとうかがいいました。


1849年に室町に山本海苔を創業。二代目の時代に「海苔は山本」の名声が確立された経緯、また明治天皇が京都へ御行幸の際の東京からのお土産として創案されたという「味付海苔」誕生秘話。


海苔の三大発明:1)海苔を「すく」という江戸期の日本人の知恵 2)1849年 味付海苔の発明(山本海苔)3)1949年イギリスの女流海藻学者による海苔の胞子が貝殻の内層に侵入しコンコーセリスを形成することの発見(この発見が海苔の養殖につながる)について。
山本海苔の「口溶け」「風味」を大切にする仕入のポリシー。

今後の課題・挑戦として、大量生産型が増える中で海苔がつまらないものにならないように、美味しい海苔を追求し続けること、食生活の多様化の中で洋食にもあう海苔、スナックとしての海苔など時代の変化とともに形を変え新しい提案をしていくことについて、また個人的には、日本橋の川の水を綺麗にすることにも取り組んでいきたいというお話も印象的でした。

ご参加くださった皆様、山本様、安藤塾長、神田明神の皆様、ありがとうございました‼

今回が本年度最終回となりました。全6回皆勤賞の皆様の修了証の授与式も。

来月開館予定の文化交流館も外観はすっかり完成!


来年の明神塾は、この新しく誕生する文化交流館にちなんで新たに「江戸・東京の伝統文化と交流」をテーマに開催予定です。
来年度第1回は4月17日(水)「江戸・東京の文化交流」をテーマに開催予定です。少し先の日程になりますが、ご興味のある方、ぜひいらしてください!
どうぞお楽しみに!

<2019年度『 明神塾 巻之22』>
年間テーマ『江戸・東京の伝統文化と交流』
4月17日(水) 第1回「江戸・東京の文化交流」
6月19日(水) 第2回「江戸・東京の祭礼文化」
7月17日(水) 第3回「江戸・東京の炭文化」
9月18日(水) 第4回「江戸・東京の菓子文化」
10月16日(水) 第5回「江戸・東京の肉食文化」
11月20日(水) 第6回「江戸・東京の講談文化」




シルク・サミット2018開催!シルク茶会・組紐体験レポート

「シルク・サミット2018」多くのお客様にお集りいただき無事終了しました。
「シルク茶会」では、シルクで装飾した空間でシルクロードを描き、




「シルク」をテーマにお茶会体験をお楽しみいただきました。





シルクロード、ウイグルのお姫様 香妃に思いを馳せつつ、お道具・お菓子(繭玉)・お話を通じて「シルク」の魅力を五感で味わう豊かなひと時。星霜軒さまのおかげでストーリー性のある茶会を実現することができました。











組紐体験では、30分という限られた時間の中で皆様集中して組紐を組み、組んだ組紐はストラップとして仕上げ、お土産としてお持ち帰りいただきました。






はじめてながら道明さんのわかりいやすいお話とサポートのもと、それぞれ異なる配色の素敵なストラップが完成!





組紐体験を通じてシルクや組紐の魅力・奥深さを体感いただきました。
どちらも定員を大幅に超えるお申込をいただき抽選に。

ご参加くださった皆様、ご協力くださった星霜軒さま、シルクギャラリーさま、道明さま、ご依頼くださった農林水産省の皆様、講演・シンポジウム・映画上映・展示をはじめシルク・サミットにご協力くださった皆様、ありがとうございました!




日本文化を国内外に発信!東京国際フォーラム主催「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」市川猿之助、野村萬斎による各オリジナル公演を上演! 『正月テーマパーク』概要決定

【東京国際フォーラム主催!日本文化を国内外に発信
「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」2019年1月2日(水)・3日(木)開催】
市川猿之助、野村萬斎による各オリジナル公演を上演!11月10日よりチケット発売
日本文化・日本のお正月の魅力が詰まった“正月テーマパーク”概要決定!

▼リリースはこちら

日本文化の魅力を国内外へ発信する「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」、2019年1月2日(水)・1月3日(木)の2日間、東京国際フォーラムにて開催!
本イベントでは、歌舞伎・能楽・邦楽など伝統芸能の分野で活躍する一流のアーティストによる公演や、日本の文化・お正月を体験・発見できる“正月テーマパーク”を中心に日本文化を様々な形で体感いただけます。“平成最後のお正月”に相応しいプログラムが盛り沢山!

日本文化の裾野を広げる事業の1つとして、当社は今回も日本文化・お正月の魅力を体感できる多彩なワークショップ・文化プログラム、日本のものづくり・工芸・食・老舗の魅力にふれる展示販売・実演など<お正月テーマパーク>の企画協力をしております。

<公演>
◆『詩楽劇 すめらみことの物語-宙舞飾夢幻(そらにまうかざりのゆめ)-』
営々と続いてきた天皇~「皇(すめらみこと)」~の象徴的な物語、エピソードの数々を、歌舞伎、日本舞踊、和楽器
など伝統芸能の様式をふまえて絢爛豪華に舞台化、2019年の幕開けにふさわしい、J-CULTURE FESTならではの正月公演です。

日時:2019年1月2日(水)15:00~16:10
2019年1月3日(木)12:00~13:10/15:00~16:10
会場:ホールB7
出演:市川 猿之助(歌舞伎俳優)、愛加 あゆ(女優)、川井 郁子(ヴァイオリニスト)、吉井 盛悟(和楽器奏者)、尾上 菊之丞(舞踊家)
料金:6,000円(税込・全席指定)

◆萬斎プロデュース『新春狂言』
野村萬斎さんプロデュースによる「狂言の未来」をテーマにした公演。野村萬斎さんの謡初「雪山」や公演の見どころを解説するコーナー、気鋭の若手狂言師による、新春ならではの笑いあふれる人気演目「二人袴」「棒縛」を上演。“狂言の魅力”を身近に体感できるプログラムを展開します。

日時:2019年1月2日(水) 14:00~15:00/16:00~17:00
2019年1月3日(木) 11:00~12:00/13:00~14:00
会場:ホールB5
出演:野村 萬斎、野村 裕基、野村 太一郎 (狂言師)
料金:4,000円(税込・全席指定)

<正月テーマパーク>
日本の文化・お正月を体験・発見・味わえる『正月テーマパーク』
では、様々な日本の文化、お正月の文化を体験できるブースが勢揃いします。伝統工芸のワークショップ・実演・展示販売をはじめ、飲食、もちつき、縁日、お正月遊び、相撲の他、今年初の“盆栽といけばなのコラボレーション”や“けん玉ワークショップ”などのプログラムも登場。ふるまい酒、ふるまいもちも提供します。

◆日本文化体験
寄木細工・江戸木版画(浮世絵)・水引・てぬぐいをはじめとする日本の美を体感できる工芸のワークショップ・実演・展示販売や甲冑・鼓・盆栽・いけばな・香・和菓子づくり・煎茶道など、多彩な日本文化を気軽に体験できるワークショップが盛り沢山。振り袖や袴の着付け、つまみ細工や扇子に筆書きできる体験など「大和なでしこ」気分を味わえるエリアを新設。書道体験は今回も無料でお楽しみいただけます。
また、樹齢を重ね仕立てられる「盆栽」と、今一瞬を華やかに咲き誇る草花である「いけばな」のジャンルを越えたコラボ作品の展示など、見どころが満載です。

日 時:2019年1月2日(水)~ 1月3日(木)11:00~18:00
会 場:ホールE
料 金:入場無料

◆ステージパフォーマンス
人気和楽器アーティストが登場

ナビゲーターとして鈴木福さんが登場し、朝倉さやさん(民謡歌手)や今野玲央さん(現代箏曲)らの若手人気アーティストが演奏します。他にも「KENDAMA」として海外で人気が復活した「けん玉」はパフォーマンスの他に、体験ブースにてVR(仮想現実)の世界で遊べる”未来型けん玉”を体験していただけます。

日本ならではのお正月の味「帝国ホテルのお雑煮」
今年も京料理の伊勢長が手がける日本各地のご当地雑煮を販売します。前回好評だった「京都」「福島」に加え、「岡山」「熊本」、フレンチのシェフによる洋風雑煮「潮汁仕立て」「ミネストローネ」も。

前回人気だったちびっこ相撲は、初日、2日(水)に行います。今回はモンゴル出身人気力士の関脇 逸ノ城も参加予定です。他にも、オープニングイベントやもちつきパフォーマンスに登場予定です。

<即位・儀式の美/平安王朝文化絵巻>
「即位・儀式の美」
歴史の節目となる来年の5月に先立ち、天皇即位に関する様々な資料展示を行うと共に、正月の宮廷行事などで着用される「正装」の変遷をご紹介します。ミニステージでは、雅楽の演奏や十二単の着付け解説など有識者を招いた日本文化に関するトークショーも開催します。

「平安王朝文化絵巻」
日本文化の原点ともいえる「源氏物語」に描かれた牛車の登場などの名シーンを等身大の人形で再現します。他にも、「源氏物語」の絵巻再現や紫の上と光源氏の住まい“春の町”の再現模型展示など平安文化の彩りとともにその世界観を紹介します。また、専門家による解説ツアーを予定しています。

日 時:2019年1月2日(水)~1月15日(火)10:00~20:00
会 場:ガラス棟地下1階 ロビーギャラリー
<新春お城びより>
“江戸城”にまつわる「特別展示」と「特別講演会」を今年も開催します。

来年のお正月は、東京国際フォーラム「J-CULTURE FEST」へ!
日本の文化、お正月をもっと気軽に楽しんでみませんか?

【J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣】

開催日時:2019年1月2日(水)、3日(木) 11:00~18:00 
  ※ロビーギャラリーの展示は15日(火)10:00~20:00まで
会場:東京国際フォーラム(ホールB7、ホールB5、ホールE、ロビーギャラリー)

主催:東京国際フォーラム
共催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:外務省、東京商工会議所、千代田区、公益財団法人 東京観光財団
企画制作:東京国際フォーラム、NHKエンタープライズ、シミズオクト
制作:井筒企画、オズエンタテイメント、クリエイティブエッグ
協力:帝国ホテル、江戸城天守を再建する会、日本酒造組合中央会、漫画家学会、ハクビ京都きもの学院、クリップハウス、ジャパントラディショナルカルチャーラボ
公式サイト:https://j-cf.jp 

*J-CULTURE FESTについて:
⽇本⽂化への関⼼が⾼まるお正⽉に、伝統芸能の分野で活躍する一流の出演者による公演プログラムと、日本文化の魅力を体験・発見、味わえるイベントを組み合わせ、日本文化に親しむきっかけづくりや、価値を新発見する機会をお届けします。

*本イベントは日本文化の魅力を発信し、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラム「beyond2020プログラム」に認証されています。