ホテルニューオータニ様のお正月プラン、1月3日に無事終了しました!
感謝・笑顔・笑い声に満ちた令和三年の仕事はじめ、貴重な機会・ご縁をいただけたこと、ありがたく幸せに思います。
「日本の文化を通じて人々のくらし・心をより豊かに」をミッションとして事業を展開する当社としては日本文化の裾野を広げる上で、日本の文化やお正月の魅力を三世代で体感していただく有意義な機会となりました。
コロナ禍の困難な状況下での開催となりましたが、様々な対策を講じ、お客様に安心してお楽しみいただくことができ、ほっとしています。このような時代にこそ、日本の文化を通じて、日本文化の核にある自然との共生・多様性の受容・調和、思いやりの和の心などに触れ、お一人ひとりの心がより豊かになることを願うばかりです。
今回の企画では、日本の伝統芸能・芸道・工芸などの他、「三世代で楽しむ」「ファミリー層・お子様向け」をキーワードにプランニングさせていただきました。
子供も大人も楽しめる科学あそび・実験ショーでは、科学の楽しさをすべての人に!というテーマの通り、まさに三世代のお客様にお楽しみいただくことができました。身の回りの事象・様々なことを当たり前に思わず、子供たちの「なぜ?」を大切に、仮説をたて論理的に思考し答えを導き出すこと、興味をもち考え、学び、体験することの楽しみ、科学のワクワクを体感していただく貴重な機会となりました。記憶型ではなくこうした体験型・思考型の学びこそ重要だと改めて感じ、今後の教育事業に生かしていきたいと思いました!
大人の学びとしては、池上彰氏や西岡幸一氏による今年の世界情勢・経済展望についてのトークショーなども。
歴史家による「歴史に学び、未来を読む」のトークショーでは、時代の変化の兆しをとらえ、いかに思考し、スピード感をもって柔軟に判断・行動するか?という元日のお話、詩仙堂を建立した石川嘉右衛門(石川丈三)のエピソードが胸に響きました。徳川家康の側近であった嘉右衛門は武勇の人。戦乱の世で武功を上げるために命をかけてきた彼が、大阪夏の陣での命令違反の一番槍の大手柄に対する処分(蟄居閉門)をきっかけに、戦乱の世は終わり時代が変わったこと。これまでの常識はもはや通用しないということに気づき猛省し、武骨一辺倒から猛勉強し、武将から学者への転進を図り、漢詩・儒学・茶道・庭園設計などで知られる学者となったその生き方。時代の変化に気づき、新しい時代にあわせ柔軟に生き方を変えていくことの重要性を改めて感じました。コロナ禍で困難な時代、価値観が大きく変化する変革期。心の豊かさがより重視される時代、精神性の時代となることを感じ、そんな時代に日本の文化を通じていかに社会に貢献できか?を日々考えています。