年別アーカイブ: 2021

江戸幕府の『持続化給付金』/プロレスと格闘技の境界線【神田明神・明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」】令和三年第2回開催レポート

神田明神様の文化事業の一つ現代の寺子屋「明神塾」。ウィズコロナ時代に、現代人が新たな生活様式に踏み出すためのヒントを江戸の社会に探るシリーズ「未知の時代を歴史に学ぶ」第2回を開催しました!

先生方、参加者の皆様とともに正式参拝をした後に、会場の文化交流館地下一階に移動しスタート。

第一部は、神田明神資料館で現在開催中の『佐山武道〜初代タイガーマスクの武道精神と日本文化〜展』の関連企画として、スポーツライター 布施鋼治様から「プロレスと格闘技の境界線」をテーマに。エンターテインメントである「プロレス」とリアルファイトである「格闘技」の境界線が、なぜ日本では曖昧なままだったのか?日本の興業格闘技の歴史や、強さにはピークもあれば賞味期限もあるといったお話をいただきました。

第二部は安藤塾長から「江戸幕府の『持続化給付金』をテーマに。松平定信が創設した江戸町会所は飢饉時に米を給付する機関でしたが、感染症が流行した際にも生活支援として御救金や御救米を給付したという、江戸幕府による七分積金、『持続化給付金』のシステムについて具体的にご紹介いただきました。
病気や怪我、大火、感染症や飢饉などによって困窮した町人を対象に、町会所に申請すると生活支援として米や銭が即日か翌日には給付されたその背景やシステムについてうかがい、歴史からコロナ禍の今を生き抜くヒントをいただきました。

お集まりくださった皆様、布施様、安藤塾長、神田明神関係者の皆様、ありがとうございました‼️

6月といえば、夏越大祓式。境内の茅の輪に、今年も半年が経過しつつあることを改めて感じました。そして先生や神職の皆様と来年についてのお話、今後の神社の事業についてのお話もでき、コロナ禍の不安な時世ながら、歴史に学び、未来への希望、良い変化の兆しも感じられる私にとっても大変豊かな時間となりました。

次回の明神塾は明神塾は7月10日(土) に開催予定です。
第1部は、NHK出版編集局長の大加章雅氏をゲストとしてお迎えし「『史実』から『ドラマ』へ 〜大河ドラマ制作の過程~」をテーマに。
第2部は、滝口塾長より「疱瘡と江戸庶民信仰」 をテーマにお話いただく予定です。
単回でのご参加・直前のお申込も受け付けております。また、オンライン受講も可能ですので、よろしければお申し込みください。

神社を江戸をもっと身近に感じてみませんか❓
皆様のご参加、お待ちしております!

▼詳細・お申込はこちら
https://edocco-studio.com/myoujinjyuku2021/

■明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」

第3回 7月10日(土)
 第1部「『史実』から『ドラマ』へ 〜大河ドラマ制作の過程~」 大加章雅氏(NHK出版編集局長)
 第2部「疱瘡と江戸庶民信仰」滝口正哉先生
第4回 9月11日(土)
 第1部「江戸っ子が愛した魑魅魍魎 ―お化け浮世絵の世界―」山本野理子氏(浮世絵研究家、美術史家)
 第2部「種痘の普及と西洋医学の台頭」安藤優一郎先生
第5回 10月9日(土)
 第1部「キュアとケア 現代医療と伝統医療における多様性と調和」 稲葉俊郎氏(軽井沢病院医師・医学博士)
 第2部「幕末のコレラ騒動」 滝口正哉先生
第6回 11月13日(土)
 第1部「江戸勤番侍の食生活」安藤優一郎先生
 第2部「麻疹流行とはしか絵」滝口正哉先生

■開催時間
10:00 受付 / 10:15〜 昇殿参拝
10:25 ~ 11:25 第1部 / 休憩 / 11:30 ~ 12:30 第2部
会場:神田明神 文化交流館B1
受講料:3,500円




6月12日は「GLOBAL WELLNESS DAY」@フォーシーズンズホテル東京大手町

フォーシーズンズホテル東京大手町にご宿泊のお客様向けの文化体験企画やツアーの企画・支援をさせていただいています。

6月12日(土)には、「1日を変えれば、これからの人生も変わる」をスローガンに世界的に注目を浴びる、グローバルウェルネスデイ(GLOBAL WELLNESS DAY)を記念し、フォーシーズンズホテル東京大手町では、健康的なライフスタイルを見直すきっかけにしていただける心身の調和と活力を回復する1日限りのプログラムをご宿泊のゲストの皆さまおよびTHE SPA会員の方を対象にご用意しています。

当社も一部企画にご協力させていただいています。

プログラムを通じて「より健康的で、マインドフルネス(心を “今” に向けてその瞬間を大切にする気持ちを持つこと)に豊かな生活を送るための方法」を、見つけるきっかけをご提供いたします。
6月12日は健康的なライフスタイルを見つめ直す「特別な1日」をすごしてみませんか?

開催日:2021年6月12日(土)

内容:ヨガ、メディテーション(Sound Meditation・Zen Eating Meditation)、ワークアウト、ランニングなど

関連サイト:フォーシーズンズホテル東京大手町「GLOBAL WELLNESS DAY」プレスリリース
 フォーシーズンズホテル東京大手町公式サイト:イベント&プロモーション
 A WORLD OF WELLNESS: CELEBRATE WITH FOUR SEASONS THIS GLOBAL WELLNESS DAY




日経xwoman Terrace の当社代表 神森の最新記事「良い縁や運を引き寄せる!日本文化で五感を磨く?」が公開されました

「日経xwoman(クロスウーマン)Terrace」アンバサダーブログの当社代表 神森の最新記事が公開されました。

良い縁や運を引き寄せる!日本文化で五感を磨く?

よろしければご一読ください。

https://woman.nikkei.com/atcltrc/blog/kamimorimariko/post/ca3630172bff4ea8b630172bff1ea8dd/




6月19日開催!「インバウンドサミット2021」に当社代表 神森が登壇予定です

6月19日(土)開催「インバウンドサミット2021」に当社代表 神森も登壇予定です。
昨年3千人が参加した一大企画。昨年の基調講演は、星野リゾート星野佳路代表。今年はデービッド・アトキンソン氏。この他、興味深いセッションが盛り沢山です。
「日本のインバウンドは終わったのか?」という副題には、主催するMATCHA 青木社長の本サミットを通じて、国内のインバウンドの機運が上がり、ここで生まれた考えや連携が、ゆくゆくの訪日客の体験につながるような機会にできたらという思いがこめられています。
今回のサミットの目的「国内のインバウンド観光の戦略的重要性を高める」に共感し、イベントに携わらせていただける貴重な機会に感謝するとともに多くを学ばせていただけたらと思っています。
ご興味のある方、オンラインイベントですので、ぜひ気軽にお申し込みください!
▼お申し込みはこちらから
■イベント概要
【インバウンドサミット2021 】
開催日時:2021年6月19日(土) 13:30 – 17:40
開催方法:オンライン (YouTube, Zoom)
参加費:無料
参加条件:なし
主催:株式会社MATCHA
後援:観光庁、日本政府観光局(JNTO)、外務省、一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会、株式会社やまとごころ



博物館世界と江戸文化/江戸の医療環境と小石川養生所【神田明神・明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」】令和三年第1回開催レポート

神田明神様の文化事業の一つ現代の寺子屋「明神塾」。ウィズコロナ時代に、現代人が新たな生活様式に踏み出すためのヒントを江戸の社会に探るシリーズ「未知の時代を歴史に学ぶ」第一回を開催しました!
今年度は塾長として安藤優一郎先生、さらに新たに滝口正哉先生にご就任いただき、平日夜から土曜午前中の開催となり新しい形式に。
先生方、参加者の皆様とともに正式参拝をした後に、
会場の文化交流館地下一階に移動しスタート。
第一部は、滝口塾長から「博物館世界と江戸文化」をテーマに。博物館資料の「保存」と「活用」のバランスの重要性、紀伊国屋三谷家資料、貴重な錦絵から明らかになる江戸の文化や人間模様についてなどお話いただきました。
江戸後期の妖怪「アマビエ」のお話も。ちょうど同日からスタートした滝口先生が監修されたアーツ千代田3331 特別企画展「疫病・たいさ〜ん!江戸の人々は病いとどう向き合ったか」(5月16日までの開催!)では、江戸時代の疫病退散の願いから生まれた様々なもの・知恵がご紹介されています。
第二部は安藤塾長から「江戸の医療環境と小石川養生所」をテーマに。八代将軍徳川吉宗の享保改革における、感染症対策、小石川養生所の設立などについてお話いただきました。感染症が度々流行した江戸時代も、人との接触を避けるのが罹患を防ぐ最善の策であり、人が集まる芝居小屋・料理茶屋・銭湯・髪結床などは大打撃をうけ江戸の経済活動が停滞した様子は、令和の時代も同様。
吉宗の時代の、庶民にも入手可能な薬や療法を紹介する書物『普救類方』の編纂、江戸で麻疹に苦しむ者への治療薬の配布、小石川養生所がどのような経緯で開設され、拡大していったかなど具体的なお話をうかがい、今を生き抜くヒントをいただきました。
お集まりくださった皆様、安藤塾長、滝口塾長、神田明神関係者の皆様、ありがとうございました❗️
次回の明神塾は6月12日(土) 開催予定です。
第1部は、スポーツライターの布施鋼治氏をゲストとしてお迎えし「プロレスと格闘技の境界線」をテーマに。第2部は、安藤塾長より「江戸幕府の『持続化給付金』と流行病」 をテーマににお話いただく予定です。
通年のお申込の他、単回でのご参加・直前のお申込も受け付けておりますので、ご都合がつく際に、ぜひいらしてください。
神社を江戸をもっと身近に感じてみませんか?
皆様のご参加、お待ちしております!
■明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」
第2回 6月12日(土)
 第1部「プロレスと格闘技の境界線」布施鋼治氏(スポーツライター)
 第2部「江戸幕府の『持続化給付金』と流行病」 安藤優一郎先生
第3回 7月10日(土)
 第1部「『史実』から『ドラマ』へ 〜大河ドラマ制作の過程~」 大加章雅氏(NHK出版編集局長)
 第2部「疱瘡と江戸庶民信仰」滝口正哉先生
第4回 9月11日(土)
 第1部「江戸っ子が愛した魑魅魍魎 ―お化け浮世絵の世界―」山本野理子氏(浮世絵研究家、美術史家)
 第2部「種痘の普及と西洋医学の台頭」安藤優一郎先生
第5回 10月9日(土)
 第1部「キュアとケア 現代医療と伝統医療における多様性と調和」 稲葉俊郎氏(軽井沢病院医師・医学博士)
 第2部「幕末のコレラ騒動」 滝口正哉先生
第6回 11月13日(土)
 第1部「江戸勤番侍の食生活」安藤優一郎先生
 第2部「麻疹流行とはしか絵」滝口正哉先生
■開催時間
10:00 受付 / 10:15〜 昇殿参拝
10:25 ~ 11:25 第1部 / 休憩 / 11:30 ~ 12:30 第2部
会場:神田明神 文化交流館B1
受講料:3,500円
▼詳細はこちら



神田明神・明神塾特別編『令和の時代に、改めて江戸を考える』開催レポート

江戸の文化の継承と発信を目的に神田明神様主催の文化事業としてスタートし、今年で24年目を迎える現代の寺子屋「明神塾」。
4月開講予定の明神塾の特別編として、お二人の塾長、安藤優一郎先生と滝口正哉先生、さらに江戸文化に造詣の深いゲストとして堀口茉純さんと三宅あみさんをお迎えし、「令和の時代に、改めて江戸を考える」をテーマに開催しました。
先生方、参加者の皆様とともに正式参拝をした後に、会場の文化交流館地下一階に移動しスタート。
前半は、まず安藤塾長から「共助が支えた江戸」をテーマに飢饉を背景に米価が高騰した時、火災・水災・震災時、感染症が流行して経済活動が停滞した時などに、幕府の指示のもと町会所が米や銭を給付し、共助という形での生活支援策を主導してきたこと。泰平の世・江戸を実現した共助のシステムについて解説いただきました。
その後、滝口塾長からは「江戸の寺社の文化発信力」をテーマに、江戸(神仏習合の)時代の多様な寺社の役割について。
寺社奉行書の許可を得て行われる幕府の助成事業としての開帳・富くじ・勧進相撲についてや、祭礼の文化的効果や町人社会の経済・文化の成熟ぶりを表現する場としての祭礼、名所としての寺社巡りの流行など、江戸時代、文化発信拠点として人々にとって身近な存在であった寺社についてお話いただきました。
続いて、歴史タレント お江戸ルの堀口茉純さんから「江戸のお花見」をテーマに。
江戸時代のお花見の名所として上野・飛鳥山・御殿山をあげ、それぞれの土地にみられるお花見の特徴から江戸のお花見文化を浮世絵を交えてご紹介いただきました。
神田明神の境内の桜も開花したものの外は雨でしたが、室内にいながらしてお花見気分を味わえるひと時。
 
最後にジャパネスクナビゲーターの三宅あみさんから「街角で出会う江戸の粋」をテーマに、実際に日本橋の街歩きをご一緒させていただいているような感覚を味わいながら、日本橋の街、老舗、江戸の粋についてご案内いただきました。
後半のトークセッションでは、「神社からみたお江戸の世界」をテーマに、「神社・神田明神とはどんな存在か」「令和の時代における神社・神田明神の役割や可能性とは?」などについてディスカッションを。
印象的だった言葉は、神社は「人生のはじまり」「人生の節目で訪れ、守っていただいている存在」「生活の一部」。神田明神は「江戸の世界の入り口」「江戸の世界を凝縮した江戸を象徴とする存在」など。
これからの「神社・神田明神の可能性、期待したいこと」としては、「伝統を継承しつつ、多様性を受け入れ様々な文化と融合し新たな文化を創造・発信する場であってほしい」「富くじのような過去に神社で行われていた行事や文化を再興すること」や、「まちづくりの視点から、神社の裏側をもっと知っていただき皆様に当事者意識をもっていただけるような機会を創出すること」など色々なご意見をいただきました。
会場である文化交流館も、「伝統と革新」を掲げ、連綿と受け継がれてきた伝統の継承のみならず、多様な価値観を受け入れ、新しい芸術や文化が革新を続け末永く後世へと継承していく場、新しい文化を創出する交流の場となることを目指しています。
また、神田明神では伝統を継承し様々な神事や祭礼を継承すると同時に、アニメやアイドル、プロレスなど現代の多様な文化を柔軟に受け入れ様々なコラボ企画を展開しています。
神社をはじめとする日本の伝統も、その時代の人々が受け入れやすい新しい形に創造されてきた面をもち、歴史を顧みつつ新たな伝統を創造し続けることで、常に躍動感ある生きた姿として継承されていく。それこそが伝統の本質である。
神社様から学ばせていただいている「常若の精神」「伝統は常に革新を続けている」という言葉を思い起こしながら、令和の時代に神田明神の文化発信拠点である文化交流館で、この明神塾を開催し携わらせていただいていることをありがたく思うとともに、次世代への文化の継承・新たな文化の創造・発信に尽力したいという思いを強くする貴重な機会となりました。
お集まりくださった皆様、安藤塾長、滝口塾長、堀口様、三宅様、神田明神の皆様、ありがとうございました‼︎
今年度の明神塾は4月17日(土)に開講し、「未知の時代を歴史に学ぶ」をテーマに年内6回開催予定です。
土曜日の午前中の開催、会場はこちら・神田明神 文化交流館地下一階に変更し新たなスタイルでの開催となります。
初回は4月17日(土)第一部は「博物館世界と江戸文化」をテーマに滝口正哉先生に、第二部は「江戸の医療改革と小石川養生所」をテーマに安藤優一郎先生にお話いただく予定です。
ウィズコロナ時代に、現代人が新たな生活様式に踏み出すためのヒントを江戸の社会に探る内容となっています。
通年でのご参加の他、単回でのご参加も受け付けております。
ご都合がつくようでしたらぜひご参加ください❗️
神社を江戸をもっと身近に感じてみませんか?
皆様のご参加、お待ちしております。
▼詳細はこちら
【4/17開講!明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ」】



『令和の時代に、改めて江戸を考える』明神塾特別編開催のご案内

江戸の文化の継承と発信を目的に神田明神様主催の文化事業としてスタートした現代の寺子屋「明神塾」。
これまで、荒俣宏先生、田中優子先生、鎌田東二先生、安藤優一郎先生方に塾長をお務めいただきました。

今年の明神塾では、塾長に安藤先生と新たに立教大学特任准教授で近世史専攻の滝口正哉先生にご就任いただき、年間テーマ「未知の時代を歴史に学ぶ」を軸に、江戸と現代の文化に関する講座を展開してまいります。

3月21日(日)には、4月の明神塾開講に先駆け、お二人の塾長、安藤優一郎先生と滝口正哉先生と、江戸文化に造詣の深い堀口茉純さんと江戸の町歩きをナビゲートする三宅あみさんをゲストをお迎えし、令和の時代に、改めて江戸総鎮守・神田明神と江戸文化を考える特別トークイベントを開催します。
当社代表神森は特別編でも、総合司会を務めさせていただきます。

神社を、江戸を、もっと身近に感じてみませんか?
皆様のご参加、お待ちしております!

▼お申し込みはこちら
https://edoccostudio-reserve.stores.jp/items/603728cd3186257876d1bd87

■明神塾特別編「令和の時代に、改めて江戸を考える」

開催日時:令和3年3月21日(日)
9時30分~ 受付・開場
9時45分  正式参拝
10時~  講演
安藤優一郎先生 『共助が支えた江戸』
滝口正哉先生  『江戸の寺社の文化発信力』
堀口茉純先生  『江戸のお花見』
三宅あみ先生  『街角で出会う江戸の粋』
トーク 『神社からみたお江戸の世界』
12時30分 終了予定

会場:神田明神文化交流館地下1階 EDOCCO STUDIO

参加費:3500円

登壇者:

・安藤優一郎先生
1965年千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。主に江戸をテーマに執筆・講演活動を展開、『渋沢栄一と勝海舟』(朝日新書)など著書多数。
・滝口正哉先生
1973年東京都に生まれ。立教大学准教授。博士(文学)(立正大学)。生涯学習講座の講師としても活躍。主著に『江戸の社会と御免富―富くじ・寺社・庶民―』『江戸の祭礼と寺社文化』など。
・三宅あみ氏
山口県出身。モデル・タレントとしてCMやTV番組に出演。ジャパネスクナビゲーターとしても活動開始。三越やクラブツーリズムなどで講座や街歩きを開催。 街の人との交流を通し、受け継がれる技術や街の記憶を生きた情報”として伝えることを大切にしている。
・堀口茉純氏
お江戸ル、歴史作家、時代劇女優、歴史タレント、プロ歴女、歴史の水先案内人(ガイド)など。江戸文化歴史検定1級。国際浮世絵学会会員、英語技能検定2級、中国語 検定3級、ドラえもん検定博士号。

■令和3年度・明神塾「未知の時代を歴史に学ぶ

【お問合せ先】
神田明神文化交流館 地下1階 EDOCCO STUDIO  
〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目16-2  
TEL : 03-6811-6675  メール:info@cocoro-k.co.jp



ホテルニューオータニ様の<お正月プラン>開催レポート&御礼

ホテルニューオータニ様のお正月プラン、1月3日に無事終了しました!
感謝・笑顔・笑い声に満ちた令和三年の仕事はじめ、貴重な機会・ご縁をいただけたこと、ありがたく幸せに思います。
「日本の文化を通じて人々のくらし・心をより豊かに」をミッションとして事業を展開する当社としては日本文化の裾野を広げる上で、日本の文化やお正月の魅力を三世代で体感していただく有意義な機会となりました。
コロナ禍の困難な状況下での開催となりましたが、様々な対策を講じ、お客様に安心してお楽しみいただくことができ、ほっとしています。このような時代にこそ、日本の文化を通じて、日本文化の核にある自然との共生・多様性の受容・調和、思いやりの和の心などに触れ、お一人ひとりの心がより豊かになることを願うばかりです。
今回の企画では、日本の伝統芸能・芸道・工芸などの他、「三世代で楽しむ」「ファミリー層・お子様向け」をキーワードにプランニングさせていただきました。
子供も大人も楽しめる科学あそび・実験ショーでは、科学の楽しさをすべての人に!というテーマの通り、まさに三世代のお客様にお楽しみいただくことができました。身の回りの事象・様々なことを当たり前に思わず、子供たちの「なぜ?」を大切に、仮説をたて論理的に思考し答えを導き出すこと、興味をもち考え、学び、体験することの楽しみ、科学のワクワクを体感していただく貴重な機会となりました。記憶型ではなくこうした体験型・思考型の学びこそ重要だと改めて感じ、今後の教育事業に生かしていきたいと思いました!
大人の学びとしては、池上彰氏や西岡幸一氏による今年の世界情勢・経済展望についてのトークショーなども。
歴史家による「歴史に学び、未来を読む」のトークショーでは、時代の変化の兆しをとらえ、いかに思考し、スピード感をもって柔軟に判断・行動するか?という元日のお話、詩仙堂を建立した石川嘉右衛門(石川丈三)のエピソードが胸に響きました。徳川家康の側近であった嘉右衛門は武勇の人。戦乱の世で武功を上げるために命をかけてきた彼が、大阪夏の陣での命令違反の一番槍の大手柄に対する処分(蟄居閉門)をきっかけに、戦乱の世は終わり時代が変わったこと。これまでの常識はもはや通用しないということに気づき猛省し、武骨一辺倒から猛勉強し、武将から学者への転進を図り、漢詩・儒学・茶道・庭園設計などで知られる学者となったその生き方。時代の変化に気づき、新しい時代にあわせ柔軟に生き方を変えていくことの重要性を改めて感じました。コロナ禍で困難な時代、価値観が大きく変化する変革期。心の豊かさがより重視される時代、精神性の時代となることを感じ、そんな時代に日本の文化を通じていかに社会に貢献できか?を日々考えています。
歴史は事実として記憶し知ることではなく、歴史の背景を理解し、そこから現在にいかせる学びをえること、そして、歴史から未来をよみとくという視点の重要性を改めて感じました。人生は視点次第。
今年の明神塾のテーマも「未知の時代を歴史に学ぶ」。
一つ一つの機会・ご縁を通じて、日々学ばせていただけることに感謝。
これからも関わってくださる皆様にとって良い契機となり、豊かさや幸せを感じていただけるような日本文化関連の様々な企画・事業を実現すべく尽力したいと思います!



新年のご挨拶!令和二年の振り返りと令和三年の仕事始め

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年の仕事始めは、日本文化の祭典企画「J-CULTURE FEST 2020」@東京国際フォーラムでした。
お正月より約10万人のお客様にご来場いただき、大勢のお客様に多彩な日本文化の魅力にふれ気軽にお楽しみいただくことができ、出展者・関係者の皆様からも感謝の言葉をいただくことができ、とても嬉しく幸せを感じながら一年がスタートしました。
 
その後、新型コロナウィルスの影響で、予定していた様々な文化芸術関連の企画・イベントが延期・中止となり困難な状況になりましたが、突如生まれた余白・時間・課題を大切に、与えていただいた必要なものとして受け止め、「日本の文化を通じて人々のくらし・心をより豊かに」のミッションに真に向き合い、新しい時代・社会に対し貢献できること、提供できる価値、新しい事業・企画、働き方・生き方について、じっくりと考え真摯に向き合う時間をもつことができたのは有意義で、多くの学びや気づきを得ることができました。
そしてコロナ禍でも徐々にニューノーマルを模索し新しい企画が実現できるようになり、
ラグジュアリーブランドさんとのコラボ企画、ホテル様とのお取り組み、
 
文化芸術による地域活性化につながる地方でのプロジェクト、大学での講演や教育事業など未来の日本文化を支える次世代の育成にも取り組ませていただくことができました。
令和三年の干支は「辛丑」。創造と破壊が起こる転換期の一年となりそうです。
今年の仕事始めは、ホテルニューオータニ様のお正月プラン。コロナ禍で様々な対策を講じつつ、お客様をお迎えさせていただきました。
   
三世代が楽しめるプランということで、まさに幼いお子様からご年配のお客様まで、幅広い層の皆様にお楽しみいただき、新しい年を沢山の笑顔とともに迎えることができる幸せを感じています。
歴史に学び、未来を読む。時代の変化の兆しをとらえ、いかに思考し、スピード感をもって柔軟に判断・行動するか?元日の歴史家の先生のお話が胸に響きました。
本年が皆様にとりましても、幸多き一年となりますように。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社
代表取締役 神森 真理子